溺れるナイフ見たよーーーーーーっっっっ!!!!!!
こっからは原作を少しかじっていて、プラス単館映画をよく見る評論家気取りのどっっっっ素人の映画評論です。
重岡くんかっこよかったすだくんすてき、とかいう褒めそやしはなく脚本について書くのでそれが読みたい人だけどうぞ。
えっと、突っ込みどころは多々あるんですが、
本当に久々に「あ、お金払ったの失敗だったな」と思う映画でした。
友人と家でご飯食べることになってその時に見るものないし、見逃したからとりあえず借りてみる?って感じの映画です。
原作ファンは見たらムカつくでしょうし、
映画が好きでたくさん見てる人なら多分いかに監督の「女の子ってこういうの、憧れちゃうよね!」みたいなのにヘドが出ると思います。
全員が演技ができてオーラをまとえる人をこれだけ揃えてどうしてこんなことになってしまったのか謎です。
まだ三太郎の鬼ちゃんの方がちゃんと演技し出る菅田将暉が見れます。
どこにむかついているのか書きます。
映像
悪く書くなら「サブカル女とカテゴライズされてしまう、彼氏の浮気とか大したことないのに大げさに悩んでクリープハイプの良い楽曲の歌詞を何かしらツイートしてしまいがちなマッシュルームカットの女が好き」そうな感じです。
手ブレ。エフェクト。コントラスト強め。フェードかけとこ、影強めにつけとこ。昔からインスタやってましたって人も好きそう。
演者の感情が揺れるシーンはあえて引きで、演者を枠からあえて外すことでセンセーショナルな感じにしとこ。
見にくい。
同じ映像を別視線からのカメラワークは光源がバラバラで、同じ映像だとわからないのでは?と思うこともあり、本当にありえないと思います。
カメラそんなになかったの??????????????工夫しよ??????
あと最後のバイクのシーンなんですが、あのバイク運転してないのも丸わかり、引っ張ってる車はサイドミラーのカバーに写り込んでるんですよね。ありえない。
舐めすぎでしょ。消せたでしょ。
音楽
うるさい。とにかくうるさい。
いたるところでじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんなってます。この監督さんはBGMがないと感情を表すような映像を作れないのかな?と思いました。
インストのみならず普通の楽曲も普通のボリュームでじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんじゃんかき鳴らすので肝心のセリフとかその時の心理描写とか見たいところに全然集中できない。
音楽うるさい。とにかくうるさい。
うるさい。
話の流れ
原作は無視。監督さんの綺麗だなあ、女の子ってこういうことに憧れるよね、と思うシーンがかき集められたMVです。
そうそう、ミュージックビデオ。
監督さんが好きを集めただけのミュージックビデオです。
広島が舞台なんですが、広島弁ももう少しきちんと指導できなかったのか?
なぜコウちゃんが神様なのかわからない、ただの一目惚れ。
夏芽ちゃんが写真集を出して「お前、俺のことこがな目で見とるぞ」という目を基準にした話だから、小松菜奈の顔どーん、みたいな。
ええええええええ安易いいいい!!!!!!!!そこだけ安易!!!!!!!って突っ込みました。
あとこれは本当にわたしが苦手なだけの話なんですが、強姦のシーンが美しいものとして見えるような引きのカメラワーク、シーンとしてもすごく長い上にそのあいだ中、夏芽ちゃんの悲鳴のボリュームが、他の話の時より大きいこと、本気でトラウマになるレベルです。
暗闇で普通にあんな映像見せられて、きっと女性に向けられた映画で、あそこあんなに長い時間いりました????????
感想は怖かった、です。
かと思えばコウちゃんと結ばれるシーンはさっくりおしまい。
えっ!????????性に関して美しく描こうとしすぎでは!???????
って感じでした。
菅田くんも小松菜奈ちゃんも、演技できるだろうに全部台無しにされた感じと、それに対比してあまり出てこない重岡くんと上白石萌音さんの演技がよく見えるような、なんというか本当にキャストの無駄遣いでした。
重岡くんの名前が出るエンドロールが見たい!という方はレディースデイで是非。
それ以外で映画好きだよ!みたいな方はDVD出てからでいいかな…って感じです。
好き嫌いは人によりけりだと思いますが、久々に本当にひどい映画で書かずに入られませんでした。
おしまい。