さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

呪いだね

 

わたしは母が好きだと思う

もう半分以上依存という形で好きだと思う

だけど母はわたしの思うような母ではない

わたしに時間をかけてくれることは少ないし家事は嫌いだしわたしが20歳になったり何かしらのお祝いを大げさにお祝いしたりしてくれたことはなかった

わたしと父が対立すれば仲介ではなく父の顔が立てられて、わたしの意見が通ったことがなかった

 

こないだ惨めな思いが足りないと言われた

お金のことで揉めたのである

母はそんなことは言ってないと散々言ったがもう言った言わないというよりそういうことを思っているということがめちゃめちゃにショックを受けてしまった

そういや母はわたしと近くにいるのがよくないと思うと言って妹を連れて家を出ると言った

母の中で妹を置いて一人になる頭はなかったのだなとそこが悲しいのにうまく言えなくて「やっぱりあの時ああ言ったらあんたは捨てられるんじゃないかと勘違いすると思ったんだよね」と言われた

いや、「お母さんお父さんと離婚することになったら妹は連れて出るからね」と言われて勘違いしない人間がいるのかよ

 

そもそも思春期の娘と父親を二人にできる頭にも驚いたし、わたしはその当時気が立っている父親と母親との間に入って止めることが多かったしどう考えたって母の代わりの妻代わりをしていた。

父がわたしの体に手を触れるのも時間の問題だな、とお風呂を入りながら考えたているタイミングで、今思い出しても腹が立つし吐き気がする

 

そもそもなんで自分の親を疑いながら生きなければならんのだ

 

周りからは親と離れてもいいのでは、と言われる

それは本当に親を嫌いか本当に親から自立ができるかそういう人だと思っている

わたしはどうしたって母に一度は自分の思うように愛されてみたいし、離れたことでそれが叶うとは到底思えない(近いからと言って叶うわけではないんだけど)

 

母という役割でわたしを見るなと怒られるけど、じゃあ一度でも母親らしいことをしてくれたのかと唇を噛み締めながら泣いてしまった

一度でいいから具合が悪くなったのを迎えに来て欲しかったし怪我をした膝にバンドエイドを貼って欲しかった

 

20歳の誕生日に盛大にお祝いして欲しかった

時間は戻らない わたしは生きてしまった

 

 

依存でもなんでもいい わたしは母に愛されたかった

だからまだ死にたさと戦うしかない

一度でいいから思うまま愛されたい

何も大人にならないまま年齢だけが大人になってしまった