さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

もうわかりません

わたしが小学校五年生の時に、いじめで自殺する子のニュースが、全国で飛び交うようになったのを覚えています。

 

当時学校で、どのような傾向があるか、ということを調べる紙のようなものが配られて、数週間経ってから、「この紙はお母さんに預けてね」と渡されたプリントには 抑うつ傾向である ということが書かれていました

 

母に殴られ、父と母の罵り合いを見続けて、妹だけが両親に可愛がられる生活に慣れていたわたしは、少女漫画で女の子が救われる話や、いわゆるドリーム小説の世界で、泣いているのをすきなタレントに慰めてもらう話がすきでした

 

彼氏ができたら辛いのは和らぐものだと信じていました

 

中学校になり、ショートカットで背が高く、男子とゲラゲラ笑うわたしは「男女(オトコオンナ)」と言われました。男のような女であるという意味です。

がさつで野蛮で、あいつは可愛くない。

 

だからこそすきな人と結ばれて「君は可愛いよ」の一言を渇望しましたし、今でも望んでいます

 

すきな人ができても振られるばかりで、その都度君にはもっと良い人がいるよ、と言われました

 

優しすぎるとも言われました

手に負えないとも言われました

もっと自分に自信を持とうとも言われました

 

わたしはどうしたらよかったんでしょうか

 

「君は可愛いよ」を「彼氏」や「すきな人」から手に入れるにはどうしたら良いのでしょうか

 

服を脱いで股を開けばわたしの体は女性性を名乗るものだとわかります。

だからこそ「女の子らしいね」と言われます

「可愛い」も手に入ります

 

自己肯定感が低いのが全て悪なのですか

 

わたしにはわかりません

もうわかりません