さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

ベランダで揺れてた 白い花枯れてた

 

 

好きな人のラインのアイコンが変わった

 

結婚するということは友達伝いに聞いていたけど、多分結婚式には呼ばれない。

そもそも、本人から結婚するということを聞いたわけでもないので、特に連絡をするわけでもなかった

 

何度も一緒にご飯も食べたし、朝日も見た

時々は出かけたりなんかもした

だけど私は隣に寄り添う人間としては選ばれなかった

 

あまり人間関係が長続きするタイプではない私は

その人にコーヒーを入れながら、好きとか、一生一緒にいるとか、寄り添うとか、なんなんだろうね、と聞いたことがある

 

さみしいが一緒だから一緒にいるんじゃない、と言ったその人は、多分私のことなんてこれぽっちも考えていなかったんだろう

 

さみしい時に一緒にいたし、何度も好きを伝えたけど、私は結局私のさみしいを埋めて欲しかっただけなんだろう

 

人に好かれるのってむずかしいし、人を好きになるのもまたむずかしい

 

出先で買ったしょうもないお土産のキーホルダーをまだ捨てられずにいる