さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

なんでも揃って 便利なお店

 

やりたいことがないか考えている、というか考えていた

 

彼氏にやりたいことが見つかると良いね、と言われて「そ、そんなに人はやりたいことがあるものですか…私は明日の飯を気にせず食えれば良いのですが……」とか思っていたけど、一つ思い出したことがあった

 

いつか百貨店の売り場に戻ること

 

そもそも百貨店を志望して働いていたわけではなく、たまたま好きな企業がテナントとして百貨店に入っていて、たまたま百貨店で働くことになった。

 

好きな企業で4年半も働けたことは、とても幸せなことだと思うし、私も実際あの時すごくしんどかったなむかついたなとか新鮮に思い出すこともあるけど、それでもやっぱり60〜70%ぐらいは「楽しかったなあ」で覆い尽くされている

 

そもそも好きなものを売っていた、自分の好きなものを人に伝えることができた、という時点で、オタク気質の私的には「布教」と同じなのでめちゃくちゃ向いていたとも思うし、布教をすればするほど気に入ってくれたという事実が「売り上げ」という数字になって現れるし、さらには週末に毎回来るリピーターさんなんか、布教成功した!と同じ状況である。どう考えても向いていた

 

あと、百貨店は日常からずっと人の感情に触れることができたのがすごくすごく楽しかった

 

「今日仕事すごく忙しかったんですけど、終わって開いてるのみて吸い込まれてきちゃいました」

「美味しかったの思い出したから、今度週末に会う友達に渡そうと思って」

「ここのお菓子なら間違いないって言われたので会社で配ります」

「葬儀でつらいけど、ここのお菓子お供えで使えたら、親族も少し安心すると思うから」

とか、小さい日常の疲れを癒すお手伝いとか、喜びのお裾分けとか、冠婚葬祭とか大きい人生のイベントごと、こんなにジャンルに関係なく、他者と接することができる仕事は多分この仕事だからだろうな、とも思っていた。

 

まあもちろん他人の感情に共感するというのはそれだけ自分もガンガン感情をすり減らされるので、ある程度の休息は絶対にいるから、そことの折り合いがしんどかったのだけど…

 

書いてる文章から読み取れるかと思いますが、お菓子売り場だったから、喜怒哀楽、人生のイベント、季節のイベント全てに携われたと思うので、また戻りたいな〜と思っている

 

ちなみにやっぱりちゃんとした値段の店にはちゃんとしたお客様きますね!接客について回るクレームあるあるが全然なかったよね!

だけどエリア異動してから、突然柄が悪くなったので、そういうのは大事だよね!

あと洋菓子は和菓子よりもイベント多すぎて絶対に死ぬので戻るとしても和菓子がいいです(大わがままを述べて終わります)