さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

重たい女なので誕生日プレゼントはラブレター

 

 

 

「明日世界が終わるんですよ」と言われたら、信じてしまうな…と思ったのが、その子の第一印象だった。

 

最初は苦手とかそういうのではなく、掴み所のない子だなと思っていたし、こういう子ってだいたい私のこと嫌いだよな〜無理に仲良くならんとこ、と思ってたとこもある

 

最初に仕事を教えたのは私で、間違えてキープボトル用の梅酒を開けてしまった彼女。私のミスだ!と思って店長への言い訳を考えていたら、彼女は間違えて開けちゃいましたごめんなさい、と素直に謝っていて、なんつー腹の座った子や…と思ったのもめちゃくちゃ覚えてる。ミスした時に素直に謝れるの、すごいよね。

 

なんか気づいたら仲良くなって、なんかわからんけど可愛い!とか言ってくれるようになった。可愛い子に可愛いと思われる優越感。すごい。

 

しかもその子は可愛いだけじゃなくて、その細い手足で人生を駆け抜ける覚悟を持っていて、舐められないためにずば抜けた頭の良さも持っていた。

だけどものすごくたまにこの人、明日にはいない子になってしまうのでは、と不安な顔で笑うので、私は一緒に横で笑おうと思った。

何回も死にたいことがあったけど、私が死んだことで、この人のこと泣かせたくないな、と思った。

 

どうやっても私が今まで関わってこなかったタイプの人間で、彼女への好きは、彼女に対する嫉妬も焦燥も苛立ちも全部含めて好きだった。

隣にいてこんなにざわざわする女の子は初めてだった。ちなみにいまだに対面で座ってご飯を食べると私は彼女の目が見れない。それぐらい大好き(きもい)

 

なのに何故か一緒に遊ぼうと言ってくれて、遊んでくれて、好きですと言ってくれる。

 

自尊心がバカ低い私に「かわいいし華奢だから!?」って酔っ払ってブチギレてきた女の子は初めてだったし、鏡見たことありますか!?って可愛い子に言われて、その次の日からお化粧も何もかも頑張ろうと思った。忘年会の夜、Twitterの画面を見せてきて「前からTwitter見てるんです!見て!私の検索画面!」って突然見せてきて、ひっくり返るほど驚いたけど、本当に面白くて大好きな子だなと思った。唯一「また一緒に働きたかった」とストレートに口に出してくれたのはあなただけだよ。

 

あなたの一言で何度も何度も何度も救われました。

たくさんの言葉をくれてありがとう、本当にありがとう。

私は何もできないけど、真横でふざけることはできるので、私以外も救い続けてね。

 

他人を救えなくなったらぶっ殺してやるからな、ぐらいの嫉妬深い愛ともにお誕生日おめでとう。

 

またアホほど飲もうな!私も地味に強くなったので!!!(多分彼女には敵わないのだけど)