さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

本当は全然よくない

 
とても大切におもっているバンド、「雨のパレード」が 
メジャーデビューします、という知らせを受けたのは去年の12月末頃のことでした。
1/27にインディーズラストシングル「Tokyo」も出します、という知らせも一緒に。
 
すごく嬉しかった。インディーズだとライブを見に行くのがなかなかタイミングが合わなくて大変だったりするし、とにかくメディアの露出も増えるだろうし。あまり「遠くへ行ってしまった(涙)」とかは思ったことがないので、もう手放しに喜んだし、すぐさまどちらもCDショップで予約した。
こうやって終わりと始まりをはっきりさせるのはすごく格好いいな、とかも思いながら。
 
インディラストシングルの店着日は意図せず仕事が早番だったため、CDショップによってるんるん、と本当に音がつきそうな勢いのステップで家に帰った。
 
ボーカル福永さんのツイッターには一週間前に

 

こんな風に書かれていたので、希望を感じる歌なのかなあとかぼんやり想像していた。
だけど全然違った。
 


雨のパレード - Tokyo (Official Music Video)

 

 すりきれる今日を

受け入れることに

慣れてしまった

調子はどう?

 

「なにしてんだよ」「やりたいことあるんじゃねえのかよ」

という問いかけに対して「別に…ねえ?(笑)給料にも満足してるし、今はうまくやってるし。だいじょーぶだいじょーぶ」みたいな顔して、でも本当は理想と現実のギャップがひどすぎて、立ち止まってしまいたいぐらいなのに。

 

調子はどう?と歌の中で問いかけられるたびに、全然よくない、と思った。

何回も何回も、よくない、本当はよくないよ、とすがりたい気持ちでたくさん思った。

 

アルバムの「New generation」はTokyoやインディーズ時代の楽曲も入っていて、でもその中でも本当に「これからは俺らがやるんだ」という意気込みを感じる力強さがあって、だからこそTokyoの「調子はどう?」がとってもきつい。また楽なほうへ寄りかかろうとしている私に問いかけられているようで。

 

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3/24。アルバムが発売する少し前からこの日にインストアライブをやることが決まっていた。実はこの日はジャニーズWESTの大阪公演があって、申し込んだけど外れていて、でもこの発表があった時に、「なるほどこっちを見れるように神様がうまいことしてくれたんだなー」とか思った。別に信仰してる宗教があるわけではない。

インストアの準備ができる間にせんせーしょんズの写真を撮っていたのが私ぐらいで少し恥ずかしかった。

 

ライブが始まって、二曲目?に「Tokyo」のイントロがなった瞬間に、あ、これはだめだ、と思った。今まで頑張ってきたものを「苦労ですか?そんなにしてません(笑)」みたいなのとか、本当は私の心が狭いこととか実はばれているんだな、って勝手な気持ちを抱きながら聞いていた。本当に立ってるので精いっぱいで、よく泣き崩れたりしなかったと思う。

 

一年前、私は今の仕事に就いた。生活のリズムも好きなものも身に着けるものも全部が本当に変わったと思う。びっくりするくらいに今の私の外面には一年前の私はいない。

 でも中身は何も進んでない。

 

大好きな会社。でも一年たてばやっぱりそれなりに「合わないなあ」というところも出てくる。でも折り合いをつけていかなくちゃいけない。それってなんでなんだろうとずっと考えていた。たぶん私この会社でやりたいことがあるんだな、と思い始めたのはつい、2.3日のこと。

 

今日はようやく「調子はどう?」という問いかけに「全然よくない。でも頑張れてるよ」と答えられた。

 

ただの私の感情をまとめただけなんですが、どうしても書き留めておきたかったので。

メジャーデビュー本当におめでとうございます。

お目汚し、失礼いたしました。