電通の社員の方が亡くなられて、たくさんの「逃げてもいいよ」「休んでもいいよ」「病院に行って………」とかたくさんのブログやツイッターやらネット記事やらそれこそ新聞記事やらを読みました。
「休んでもいいよ」「死んだら終わり!」とか一生分見ました。
ブラック企業に勤めてたけど、やめて元気になりましたよ!とかね、うんうん。
あー!聞き飽きたー!
まじちょー聞き飽きた!病院行け?てめえが連れてけ!タクシー代出してやれよ!休んでいいよ?お前が羽交い締めにして休ませるんだよ!休んでる間世話するんだよ!わかるか!?わかるか!?
他人の人生面倒見る気もないのに
「〜していいよ」ってなんの許可やねん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「仕事しなくても生きていけるから…」という話を聞きました。
実家ぐらしなり一人暮らしで貯蓄があればそりゃとにかくいきていけるでしょう。
でもわたしたち就職氷河期より下の世代は正社員でも貯蓄を持つのが難しいんだよ?
実家に分け合って帰れなかったら?死別してたら?親と縁切ってたら?
社会保険?入ってくれない会社があるって知ってます?(入ってもらえなかった)
雇用保険?払いたくないって労働者に向かって言ってくる雇い主がいるんですよ?(入ってもらえなかった)
あの、死にかけてる人にまで「〜していいよ」って自己責任押し付けるのやめてもらっていいですか????????
「会社行くな!俺が飯作る!」「じゃあわたしが洗濯物を!」「日用品買ってくるわ!」「映画見る?あ、美味しいチョコレートあるよ??????」とか、疲れてるときに必要なのってそういうことじゃないんか!?
「〜していいよ」って許可を出されなくても会社に行かなくていいことなんて、頭でわかっとるんじゃ〜!!!!!!!!!!!
でも働かないと○○できない、みたいなそういう不安要因で結果みんな辞めれないんじゃないんか!?
もう怒ってる!
嫌な仕事やめただけで食べていけないことに!ひどいことを言ってくる人から逃げただけでメンヘラとかゆとりとか言ってくる人に!なんでそんなこと言うの?なんで?なんで?って言おう!?わたしは言うぞ!怒ってるからな!めっちゃ怒ってる!なんで死んじゃった人に「逃げれなかったのかな…」って、逃げ方がわからないから、誰も教えてこなかったから、逃げれない状況に一緒に怒る人がいなかったから、結局周りが追い込んだんじゃねーか!このクソヤロー!
もしあの亡くなった方が「パワハラとセクハラでひどかったけど、会社辞めて事業起こして…」とか言って死ぬ以外のきちんとした形で逃げて本出してたら!?綺麗なんだから我慢しろって言わなくもないだろ〜!!!!!!!!!!!!
美人なんだから人生イージーモードなんだろ!とか言わなくもないだろ〜!!!!!!!!!!!!
お前らが殺したんだ!くそ!死ぬ必要のない人間を見殺しにしたんだ!クソクソクソクソクソクソ!
めっちゃ悔しいし悲しいし、死んでしまった人にまで「〜していいよ」って許可を与えるタイプみんな考え直せ!なんでだよ!なんで誰も会社に行こうとするその人羽交い締めにして今日は休みなさい!って家に閉じ込めなかったんだよ!くそー!!!!!!!!!!!!
はあ、怒りをぶつけましたが、ここからは落ち着いたトーンで書きます。
わたしはブラックバイトで働きました。
たくさんの人に、「バイトだからやめちゃっていいんじゃない?」って言われました。
でもバイトだからこそこれ以外に食べていけるかがわからない、手に職もない、実際飛んだ時もありました。みんなの前で謝る必要ないのに謝ることを強いられて「これからも働かせてください」って言いました。千と千尋か?
今なら絶対に言いませんし、そもそもそんなところとっくの昔に辞めれると思います。
でも辞めれなかったのは、自分の危険だ!って感じるアンテナが折れてたからです。
それこそ折られたんです。
たくさんの人の心無い言葉に折られたんです。
親からも知人からも「辞めるって言ってきたら?」って言われました。
他の知人からは「やめ癖がつくよ」とかも言われました。
今なら多分「なんであんなとこに行かなあかんねん!辞めグセ!?んなもん知るか!二度と行くか!メールで済ますわ!顔出すのがせめてもの…とか言うんやったらお前らがいけ!」ってブチ切れると思います。
何回も何回も「辞めるって言ってきたら?」って言われました。
反対の「ここでやめたら…」とかも言われました。
そんなこと言われてもってずっと思ってます。今でも。
上司に怒られるから怖くて言えない、行ったところでどうせ年末の繁忙期にシフトに入れられるんだ、休みの日も電話がなって出勤させられて、胃に穴が空いて休んだところで嘘つき呼ばわり、もうこのまままともに生きていけないんじゃ?誰も信じてくれないんじゃ?
どうやって生きて行けばいいの?
私の中にある私の心が危険だ!今はお休みして!って知らせてくれるアンテナがポッキリ折れたまま、わたしも自殺を選ぼうとしました。
まつりさんと同じクリスマスの夜です。
まつりさんのプレッシャーを考えるだけでゾッとします。たかがアルバイトの私がこんなにおかしくなるんです。
東大卒?美人?電通入社?そんなたくさんの肩書きと戦ってたんです。
自分一人だけがしんどいような気がして、ううん違う、世の中にはもっと…でもしんどいことって誰かと比べることじゃないし…そう思うのに周りの楽しそうな空気も楽しそうなテレビも楽しそうなラジオも、もう耐えられませんでした。
歩道橋から落ちるだけだったんです。
柵は超えたのに落ちれなかったんです。
「死んじゃう!だめ!」と、気づいた人が、私を柵から引き摺り下ろしました。
その時「ああ、ここでも失敗した」と思いました。
バイトもうまくいかない、死ぬのに失敗した、あの時の長い絶望感と、深い安堵感は思い出したくありません。
あの時、救われたことがよかったかなんてわかりません、もしかしたらまだ辛いことがあるかもしれません、でも、あの時自殺を選んだのは、わたしが本当に自分の心からの決定したことではありません。
アンテナが折れたまま、コントロールが効かなくなっていました。
死なずに立ち直ったからよかったじゃん!なんて言わないでください。
死んだら負け!とかそんなこと言わないでください。
今、助けてください。
もう見殺しにしないでください。
「していいよ」なんて、そんな言葉は捨ててください。
お願いです。もう死にたくありません。