さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

長いなにもならない文章

 

病むとどうしても酷く味付けされたものが食べたくなる、とんこつラーメンとか、キムチ鍋とか、コンビニのパスタとか、トッピングで激甘にしたチェーン店のコーヒーとか

 

母親はナチュラル信仰の人だった

合成洗剤はダメとか、ワクチンがどうのとか、人工甘味料は食べるなとか。

彼氏にご飯を作るようになって、初めて本だしを使った。この世にこんな便利なものがあるのか、と思う。

そして私がダイエットを始めると決まって油の濃い料理などに挑戦し始める、でも太っている人を街中で見て醜いと罵る

 

ファミチキを食べたのは中学生の時だった。中学校の通り道に1店舗あって、そこでお昼を買ってもいいというルールもちゃんと学校にあった。地域的に朝ごはんを作れない、作らない親が多かったので、学校と店の人の連携も強かった。

コンビニに行ったことがほぼなかったので、初めて買い食いした日、ものすごく緊張した。

 

そこから私は何かあるとコンビニでご飯を買ってきて食べる、ということが常習化するようになった

 

親に何か文句があっても言えないし、言えば暴れられるので、コンビニ飯を買ってきて目の前で食べてお腹いっぱいだからいらない、とする

親はキレるけどその時間にご飯が準備されてないからでしょ、というと母親は文句を言うのをやめる

母親も自分の母親からご飯について縛られてる人だった

 

そこから高校生になり精神科に通って激太りする。飲んでた薬のせいだった。先生が認知療法や副作用に理解のある人だったので、これがきくがわからないけど、病識もあるから問題ないと思う、従来のものより太りにくいから、と出してくれた薬のおかげで、なんとか一年で15kg落とした。こないだ調べたら切り替えた薬がすっかりメインで処方される世の中になっていて、ちょっと安心した。

 

そこからがひどかった。とにかくストレスで食べるが、15kgも痩せるともっと痩せたいもっと痩せたいという意識に囚われる。もう太りたくない、太るのが怖い、食べてから吐くようになったのは20になる前だった

 

20になってからは案の定ストレスと過労で太ることすらできなかった。でもこのときに覚えてしまった、働ければ痩せられる、健康が維持できなくても仕事のせいにできる、そこからどんどん仕事に逃げるようになった

 

過労の倒し方がわからない、頑張らない方法がわからない、社会に出てから初めて誉められるということを知ったので、先回りして仕事をやるようになった。そうするとどんどん仕事が回ってくる、たかがバイトに、どれだけ言われたかわからない、でもそうでもしないと息をすることすら許されない、太りたくない、でも私を快楽に連れてって癒してくれるのは人工甘味料と添加物の白い粉だけ

 

頑張って仕事をした後に砂糖を飲みに行くのかコーヒーを飲みに行くかわからないチェーン店に足を動かす、側からみればご褒美だから許される、クリスマスに足を運んだときに仕事してたんですよね、なんて言えば店員さんも優しくしてくれる、コミュニケーションの取り方もわからない私には一石二鳥だった

 

そのままチェーンのラーメン屋さんに足を運ばせる、1人でスッキリしてご飯屋さんを出る、まだ空腹が続くのでこのままファミレスでハンバーグでも食べよう、でも移動までに口が寂しいから、コンビニで何か買って食べながら移動しよう、ファミレスについたらハンバーグ以外にもパスタも食べようかな、1人でいったのにフォークが2人分準備されたり、コンビニでお箸3本もらったのをネタにしよう、そして帰りは駅のトイレで吐く、いつものことだった

 

家のトイレですら吐くこともできないような環境だと、外で食べることを覚える、だから家でのご飯がどんどん苦痛になる、でも年齢を重ねるに連れそれをしてると周りからどんな目で見られるかも知ってるから、うまく交わす会話ばかり覚える、もうどうしていいかわからない

 

だけど親から呪いのようにかけられた添加物はダメ、という言葉にずっと縛られている、凄くしんどい、今日もハンバーガー食べたけど、どうしてご飯の材料があるのに作れないの?また太るのに、と思いながらこんな時間にキムチ鍋を食べている、辛い

 

ご飯を食べると何もかも引き摺り出すように思い出してしまう、そして病んでると全部吐き出さないと死ぬのか?ってぐらいブログを書く回数が増える、私が病んでるのは明日実家に帰らなきゃいけないからです、まじで帰りたくない

 

あまりにもかわいそうな感じの文章が続くと悲しいので、一つだけ言いたいホッとしたエピソードでしめる

彼氏の家に住み始めて、洗濯物の回し方がわからなかった。洗剤の種類が違うので、洗濯機の使い方がわからなかったのだ。

彼氏にどうやってするのと聞くと、特になにも咎めることなくここにこれだけお水使いますよって出るから、そこにこれだけの洗剤入れてね。あとは勝手に洗濯機がやってくれるよ。終わったら音がなるからね、と教えてくれて、27歳で洗濯機の回し方わかんなくても怒られないんだ、とホッとした。

 

それでも死にたいんだから人生はむちゃくちゃだな