さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

値段のついているやさしさ

 

 

布団にくるまって寒い、と言っているのを

かわいいなと思ってるところで止めておけばよかったのだ

 

相手の下手さを相手のせいにするのは簡単だけど、今回は盛り上がる気にならなかったな〜好きって気持ちが大きすぎるとこんなものなのか、と思って静かに相手の部屋を出た

 

隣でなにをしても起きないので、お腹をたたいて帰るね、と告げると「かえるの………」とふにゃふにゃの声で言っていて、そうそうクズはこういう自分を可愛いと見せるのがうまいんだよな〜と久々に思い出していた。

 

買ってきてと頼まれて買って持っていった

タバコのお金を返してほしいと思ったのは、

相手のマンションを出てからで

戻るのもラインするのも面倒くさいし、どこかで何かの形で別の人から帰ってくるだろうと思ったので、もう連絡はたぶん取らないんだな〜と思いながらマンションの前の横断歩道を渡った

 

こういう時に許せないのは、相手が強い香りの柔軟剤を使っていると匂いが移るところとか、そもそも相手が私のこと好きだったらもう少し変わったかなとか相手のせいにするところとか、自分が微妙だと感じたからという理由で恋愛感情が冷めていく瞬間なんか特に自分のことが許せなくて、その瞬間にネタにしなきゃ、と思ってしまうのも、誰かに言われたわけでもないし義務でもないのに「エモさ」「センチメンタルさ」の消費のようにしてしまってる自分にもムシャクシャして、というかこのブログも面白いんですが、的な。

自分にむかつくので、あまり気分は良くはない

 

そもそも感情を整理したいだけなのにむずかしいな〜と思いながらシャワーを浴びて、そういやこないだティンダーの女がカービィ並みに吸ってくるキスしてきたって言ってきたけど、お前もなかなかカービィだよ、とか、元彼がカービィ好きだったな、とか余計なことを思い出して、相手をクズ呼ばわりして、今日もなんとか自分の足で立ってる