さよならの死

冷たく光る太陽のようだ

やっぱり生まれは選べない

 

朝起きて顔を洗って歯を磨く、軽く朝ごはんを食べて準備して出かける、帰ってくれば手洗いうがいをしてご飯を食べてお風呂に入って寝る、ご飯も一汁一菜で済ませて、極力早めに寝る

 

生活の質としてはきっと悪い暮らしはしてなかったと思う

 

でも幸せじゃなかった

 

彼が言い放った何気ない「ボーナスはこのぐらい置いとかないとね」という言葉が頭から離れなくなった。私はお金の管理が昔から苦手だ。親は私よりさらに苦手だ、そして苦手な私を怒った。もうそれを言われた時点でその金額は下回っていたのでものすごく焦って、1ヶ月間切り詰めて切り詰めて暮らした、本当は欲しいもの、たくさんあったはずなのに。というか自分だって、初ボーナス、1ヶ月で使い切ったって言ったのに、と思った

 

幸せじゃなかった、1ヶ月間、口座の中身がバレたらどうしようでいっぱいだった、今もそうだ。別れる別れないの話をしているのに私の頭にはずーっとお金のことがよぎる、それぐらい私にとってお金は死活問題、お金がないと生きていけない、飢えて死んでしまう、だから働かないといけない

 

いらないコスメをかうのも、朝まで家に帰らずアルコールを摂取するのも、生活の質としてはうんと最悪、でもそれでバランスをとっていた、でも我慢している。彼氏にお金を置いておくように言われたから。途端に自由が無くなったと思った。

 

体調を崩した原因、絶対この一言だとわかっている、いろいろとなんだかんだうやむやに話を流したけど、この一言が全てを崩壊させたと知っている、でもこの一言の何がダメかはわからないんだろうな、彼氏は

 

昨日の鬼滅を見ていたら妓夫太郎が「いいなあお前さんは生まれた時からそうなんだろうな」と侍をボロボロにしていた

 

生まれた時から貧乏な私と生まれた時から裕福な彼氏、出会うのではなかったなあ、とずっと思っている